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AIがコウモリの声9,800万回超を検出。なぜ森で調べるの?

2026年11月6日|読了目安:約2分

森を守るのに、なぜコウモリを調べるのでしょう。餌になる虫や休める場所を必要とするコウモリは、森の環境を知る手がかりになるからです。

英国の調査チームは10月30日、イングランドの森林の録音をAIで解析し、9,800万回を超える鳴き声を検出したと発表しました。これは匹数ではなく、声を検出した回数です。

夜の森を飛ぶコウモリと、木に取り付けた録音機を描いたAI生成イラスト。
AI生成のイメージイラスト。実際の調査現場・機器・特定の種類を再現したものではありません。

夜の森を、音で調べる

暗い森を飛び回るコウモリは、目で追うのが難しい動物です。でも、周囲や獲物を探すために出す、人には聞こえにくい高い音を録音すれば、姿が見えなくても活動の手がかりが残ります。

調査チームが2021〜2024年に310か所の森林で集めた録音は、約9万時間。休まず聞き続けても、10年以上かかる長さです。

そこで使ったのが、英国のUCLとエディンバラ大学の研究者が開発したAI「BatDetect(バットディテクト)」。録音から鳴き声を見つけ、種類を判定します。判定の一部は19人の専門家が確かめました。

記録の少なかった森にも、いた

今回、希少なコウモリ「バーバステル」の活動が、これまで記録の少なかったイングランド南西部の一部でも確認されました。

人がその場で姿を見つけられなくても、残された音から「この森でも活動している」と分かる。膨大な録音を調べるAIが、そうした記録の空白を埋める助けになったのです。

見つけた先に、何を目指す?

森はコウモリにとって、餌を探し、休み、移動する場所。どの種類がどこで活動するかを、森林の状態や周囲の環境と合わせて調べることで、森の管理を考える材料になります。

今回の大規模な記録は、今後の変化と比べるための基準です。同じ森を調べ続ければ、夜の生き物の活動がどう変わったかを追えるようになります。

出典

Bat Conservation Trustの発表(2026年10月30日)

UCLの発表(2026年10月30日)

Forest Research 調査データ公開ページ

エディンバラ大学情報学部の発表(BatDetectの開発・使用)

調査主体:英国の保護団体Bat Conservation Trustと森林研究機関Forest Research。

最終確認:2026年11月6日。

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