2026年10月31日|読了目安:約4分
トヨタと自動運転企業のWaymo(ウェイモ)は2026年10月30日、電気自動車「bZ4X」を使った試験・検証を含む初期運行を、2027年に日本で始めると発表しました。トヨタの車づくりとWaymoの自動運転技術を組み合わせ、運転手のいないタクシーの実用化を進める計画です。[トヨタの発表]
では、私たちはいつ乗れるのでしょうか。東京では2027年に一般向けサービスを始める別の計画も動いています。今回のbZ4Xの発表とあわせて見ると、日本での自動運転タクシーの姿が少し具体的になります。

アプリで呼ぶと、運転席が空の車が来る
Waymoは、自動運転技術と配車サービスを手がける企業です。米国のサンフランシスコやフェニックスなどでは、すでに一般利用者向けのサービスを展開しています。アプリで車を呼び、乗り込んで目的地へ向かう。その移動を、人間の運転手に代わってシステムが担います。
日本でそのための車両をつくるのがトヨタです。両社は2025年4月に協業の基本合意を発表。今回は、使う車両をbZ4Xとし、日本での初期運行を2027年に始めるという具体的な段階へ進みました。
東京では2027年の一般向けサービスを目指す
Waymoは今回の発表に先立つ9月、日本交通・GOとともに、2027年に東京で一般利用者向けの完全無人の配車サービスを始めることを目指すと発表しています。GOとWaymoのアプリから呼べる計画で、国や自治体の許認可と、技術・運行体制の検証が前提です。[Waymoの東京計画]
一方、今回発表されたbZ4Xは、まず試験・検証を含む初期運行から始め、その後に商用運行へ進む予定です。東京のサービスが始まる時期と、bZ4Xに一般客が乗れる時期が同じとは限りません。
現時点では、東京の正式な営業開始日も、bZ4Xに一般客が乗れる具体的な時期・地域・料金も示されていません。
自動ドアと広い後席。乗客のためのbZ4X
今回のbZ4Xには、ゆとりのある後席の足元空間、自動開閉ドア、電動で開閉するバックドア、室内の間接照明などを採用します。買い物袋を持って乗るときや、荷物を積むときにも関係する工夫です。
なぜbZ4Xなのか。WEB CARTOPの説明会取材によると、トヨタの中嶋裕樹副社長は、後席と荷室の広さに加え、サイバーセキュリティーへの対応など、タクシーに必要な条件を満たせる点を挙げています。[会見取材]
車両は愛知県豊田市の高岡工場で生産し、車体の組み立てからWaymoの自動運転用機器の搭載までを同じ工場で行います。市販車をそのまま無人で走らせるのではなく、タクシー向けの車両として仕上げる計画です。
「レベル4」で、暮らしはどう変わる?
両社が普及を目指すのは「レベル4」の自動運転です。これは、走行する場所などの条件を限定した範囲で、システムがすべての運転操作を担う方式。利用できるエリアの中で運転を任せられる、ということです。
たとえば、免許を返した後も、自分で車を呼んで通院や買い物に出かけられる。家族に送り迎えを頼む機会が減れば、本人にも家族にも選択肢が増えるかもしれません。
これは将来を想定した例ですが、Woven by Toyotaも、高齢者や運転できない人などの移動手段を課題として挙げています。地方への導入は今回決まっていません。暮らしを支える足になるには、自宅や病院が運行エリアに入ることに加え、使いやすい料金や予約方法、乗り降りの支援も大切になりそうです。
米国では、すでに日常の移動手段になっている自動運転タクシー。日本でも、車両の準備とサービスの計画が進んでいます。次の注目点は「自分の行きたい場所まで、いくらで乗れるのか」。技術のニュースが、暮らしの選択肢に変わる続報を待ちたいところです。
出典・確認情報
トヨタ公式発表/Waymo公式発表/Woven by Toyota公式発表(2026年10月30日)。Waymo:東京での2027年サービス計画(9月14日)。Waymoサービス案内。会見取材:WEB CARTOP(10月30日)。
最終確認:2026年10月31日(日本時間)。企業発表と会見報道に基づく紹介で、編集部による乗車取材は行っていません。記事画像はAI生成のイメージです。
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