「全ページの見出しを青にして」Canva新AI「Brush」で資料をまとめて修正

2026年10月31日|読了目安:約3分

Canvaは、文章でデザインの修正を頼める新しいAIモデル「Brush(ブラシ)」を発表しました。Canva AIの中で、資料の見出しをまとめて直したり、スライドをSNS向けの画像に作り替えたりする編集を支えます。まずはCanva Proの対応する編集作業で提供されます。[Canvaの公式発表]

完成間近の資料に「見出しの色を全部そろえて」という修正が入る。1ページずつ開いて直す、あの作業です。Brushが目指すのは、こうした手直しを一度の指示で進められるようにすることです。

色の異なる3ページの見出しを、言葉の指示で青にそろえる説明用イメージ。実際のBrush画面ではありません。
AI生成による機能説明のイメージ。実際のBrush操作画面・検証結果ではありません。

資料を直したら、そのままSNS用にも

Canvaが紹介している使い方は、大きく三つ。配色や雰囲気を変えること、複数ページの見出しをまとめて更新すること、別の掲載先に合わせて作り替えることです。

たとえば、お店のイベント告知。配布するチラシの雰囲気を整えたあと、SNSでも知らせたい場面があります。資料や告知を、届ける場所に合わせて展開できれば、作り直しの負担が減りそうです。これは想定上の利用場面です。

公式が具体例に挙げるのは、プレゼンのスライドをInstagram用の画像に作り替えること。サイズを変えたあとの文字の収まりや、必要な情報が残っているかは、人が最後に確かめます。

AIに任せたあとも、自分で仕上げられる

Canva AIでは以前から会話を通じたデザイン作業ができました。Brushは、その編集を支える新モデルです。文字や画像の配置を見ながら、変える部分と残す部分を考え、修正結果を見直して次の調整につなげます。

Canvaによると、従来の同社デザインエージェントに比べ、一般的な編集タスクは最大69%高速化し、タスク当たりのコストは46%低下しました。同社の測定結果であり、利用者の作業時間が必ず69%減る、Canvaの利用料金が46%安くなるという意味ではありません。

仕上がりを自分で調整できる点も大切です。Brushが扱ったデザインは、文字・画像・色・配置などを引き続き手動で編集できます。AIに修正を頼み、最後の余白や文字の大きさは自分で整える、といった使い方ができます。

文章が中心のPDFなら、Geminiのチャットの中で『ここだけ短くして』と頼んで直す方法もあります。

使い始めるには、Canva AIでBrushを選ぶ

公式が案内する手順は、既存のデザインをエディターで開くか、Canva AIにデザインを添付・リンクし、Canva AIの選択メニューから「Brush」を選ぶというものです。その後は会話で修正を続けても、エディターで手作業に戻っても構いません。

発表時点の対象はCanva Proでの対応するデザイン編集。提供範囲は今後広がる予定ですが、無料版への提供時期は明記されていません。日本語の指示への対応範囲や、日本の全アカウントでの利用可否も、今回確認した公式資料だけでは確定できませんでした。利用前に、自分のCanva AIでBrushを選べるか確認してください。

利用回数にも条件があります。Canvaの一般的なAI利用枠は、無料版では標準AI機能も消費し、有料版では高度な機能などが消費する仕組みです。作業の複雑さによっても消費量が変わります。

Brush専用の利用回数や、1回に使う枠は明記されていません。一般向けのプラン別回数をそのままBrushの上限とは読めないため、利用時は設定の「お支払い」関連画面で残量を確認してください。[AI利用枠の公式ヘルプ]

ブランドの統一などは、これから

Brushは最初のバージョンです。企業のロゴや色などをまとめる「Brand Kit」への対応、添付資料を参照する機能、画像が多いレイアウトの扱いの改善が開発項目として挙がっています。デザインを添付して編集を始めることはできますが、別の添付資料を参考にする機能は今後の予定です。

「AIに資料を作ってもらう」から、「できた資料を一緒に直す」へ。Brushは、デザイン作業の最後までAIが手伝う方向を示しています。完成直前の修正に追われる人には、気になる一歩です。

出典・確認情報

Canva公式:Brushの発表と使い方/Canva公式ヘルプ:AIの利用状況を把握する

最終確認:2026年10月31日(日本時間)。公式資料をもとにした紹介で、編集部による操作テストは行っていません。発表日の表示はニュースルーム一覧が10月29日、Canva Research一覧が10月30日と異なり、理由は確認できていません。

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